マイホームの維持費はいくら掛かる?

費用の目安と維持費を抑えるコツ

「マイホーム神話の崩壊」などと言われる現代ではありますが、マイホームを持ちたいという願望を持っている方はまだまだたくさんいます。マイホームを持ちにあたって気になる点と言えばもちろん購入や建築費用ですが、購入後の維持費についてもしっかりと意識していなければ思わぬ出費が重なることがあります。

そこで今回はマイホームの維持費はいくらくらい掛かるのかを、戸建てとマンションでそれぞれ紹介し、維持費を抑える方法などについても触れていきます。これから夢のマイホームを持つために必要な知識を身につけましょう。


■マイホーム(一戸建て)に掛かる維持費と費用の目安
まずは一戸建てに掛かる維持費と費用の目安についてみていきましょう。「マイホーム=
一戸建て」とお考えの方も多いかと思いますので、ぜひ参考にしてください。


◇固定資産税
固定資産税とは毎年1月1日に物件や土地などの固定資産を所有している人が支払わなくてはいけない税金です。納税額は固定資産それぞれ異なり、「課税標準額×標準税率(1.4%)」の計算式で算出されます。課税標準額とは固定資産評価額のことを指します。課税標準額は3年に一度見直され、標準税率をここでは1.4%としていますが、市区町村によって変動しますので、お住まいの地域の税率については市区町村のホームページでご確認ください。新築物件の場合、固定資産税の軽減措置の特例があり、建築から3年間は通常の半分まで減額されます。


◇火災保険・地震保険
住宅ローンを組む際に加入を義務付けられていることも多いのですが、万が一の災害に備えてマイホームには保険を掛けておくことをおすすめします。仮に、隣の家が火事になり、自身のマイホームにまで火が移った時にも、出火元の家主には補償する義務がないという法律がありますので、自身に責任がなかったとしても火災保険に加入していないと修繕費用を自己負担することになります。また、火災保険に加入すると地震保険へ加入することも可能になりますので、こちらも併せて加入しておくと安心です。火災保険や地震保険のほかには家財保険などもあるので、検討してみる価値はあるでしょう。

 

◇外装・内装の修繕費
マイホーム、特に一戸建てだと自宅の修繕はすべて自己負担で行わなければいけません。マンションであれば積立金などを普段から集めているので、外装に限っては管理会社の管理の元で行ってくれますが、一戸建ては修繕計画から支払いまで自身で考えなければいけません。
特に修繕、リフォームが必要となりやすい箇所としては、屋根の塗装、キッチンやお風呂などの水回り設備、和室の畳の張替えなど様々で、10年から15年ほどで修繕が必要になると一般的には言われています。費用は数万円で済む修繕工事から数百万円が必要となる大規模なリフォームもありますので、物件が新築なのか、中古なのかなどによっても変動します。


◇自治会費
地域差による部分が大きく入会が義務付けられているわけではありませんが、地域住民との付き合いのために自治会に入会し、定期的な自治会費を支払わなければいけないケースもあります。自治会費のほかにもお祭りや清掃活動などの度に寄付金を集める自治会も内にはあるため、思っていたより費用が掛かってしまうことの多いのが自治会費です。


■マイホーム(マンション)に掛かる維持費と費用の目安
続いては、マンションにかかる維持費についてみていきましょう。

◇固定資産税
マンションも一戸建てと同じように固定資産税が掛かります。先ほども一戸建てで紹介した課税評価額は、売却価格に対して70%が評価額となります。そのため物件によって費用は大きく異なりますが、土地が1,500万円、建物が1,000万円で売却できる新築マンションであれば、土地と建物合わせて105,000円の固定資産税が毎年発生します。
物件によって売却価格が大きく異なるうえに、経年による減価も発生するので目安を出すのが固定資産税は難しいようになっています。


◇管理費
マンションで発生する管理費は管理人や清掃員への賃金や、共用部の保険などに充てられる費用です。管理費の全国平均は1平米当たり188円ですので、70平米で約14,000円程度が目安となりますが、マンションごとに管理費は設定されているので必ずこの平均の価格に近付くというわけではありません。


◇修繕積立金
先ほど紹介したマンションの積立金が修繕積立金にあたります。修繕の必要がない新築時は積立費が安く、築年数が経っていくごとに費用が高騰していくのが特徴です。修繕積立金は1平米当たり156円が平均とされており、70平米であれば約10,000円程度が目安となります。


◇火災保険
火災保険はやはり保険会社ごとにサービス内容が異なりますので、料金の幅が大きいため目安が出しづらいのですが、相場としては10年契約で8万円~13万円ほどの大手保険会社が多いです。


◇駐車場費用
駐車場費用も毎月必要な維持費ですが、こちらも地域によって大きく料金が変わります。東京都内の高級住宅街であれば2~5万円ほどは必要になりますが、地方であれば数千円で契約できることもあります。

■マイホーム(一戸建て・マンション)で維持費を抑える方法
マイホームに掛かる維持費を抑えることが可能であれば、どなたも抑えたいことでしょう。最後にマイホームの維持費を抑える方法についてご紹介していきます。
 

◇一戸建ては修繕費がカギ
一戸建ての場合は修繕費が大きな出費となりますので、修繕費をなるべく抑えると全体の維持費も抑えることができます。初期費用は掛かってしまいますが、内装や外装は雨風に強い耐久性に優れた素材を選ぶほか、アフターフォローまで行ってくれる施工業者に依頼をするなどで修繕費を大きく抑えることが可能です。その他にもメンテナンスを自身で行うのも修繕費を抑えることが可能になります。
また、一戸建ての場合はマンションのように修繕積立金がありませんので、自身で修繕費用を積み立てておくと、いざ修繕が必要となった際にもお金の不安を抱えることなく修繕を行うことができます。

◇一戸建てはこまめな掃除とメンテナンスが重要
マンションであれば修繕計画が立てられているため決まった年に修繕が行われますが、一戸建ては自身の判断で修繕を行わなければいけません。その修繕のペースを遅くするためにも、一戸建てはこまめに掃除とメンテナンスが必要となります。
油汚れやカビなどは放置してしまうと、設備の交換をしなければどうしようもできないほどの汚れになってしまうこともあり、修繕・メンテナンスが必要な箇所を放置しているとどの部分の劣化はどんどん進んでいきますので、掃除とメンテナンスはこまめに行いましょう。


◇マンションは中古よりも新築
先ほども紹介したように修繕積立金は築年数の経過している中古マンションの方が高く、内装の修繕も必要になってきますので、中古マンションよりも新築マンションの方が維持費を抑えることができます。
 

◇戸数の多いマンションは管理費が低い
戸数の多いマンションは入居世帯が多いということですので、1世帯当たりの負担が分散されるので管理費が安くなる傾向にあります。ただし、タワーマンションと呼ばれるような高層マンションであれば共用部にエアコンが設置してあるなど設備に費用が掛かっていますので、管理費は高くなってしまいます。

■まとめ
今回はマイホームに掛かる維持費についてご紹介してきました。固定資産税などは意識していても修繕積立費や自治会費などを意識していなかった方も多いのではないでしょうか?

月々のローン返済に合わせてこれらの費用が掛かってきますので、しっかりと収支のバランスの取れたローン組み、物件選びを行いましょう。